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「気功法」と「五輪書(宮本武蔵)」①

  • horiuchiclinic
  • 2月9日
  • 読了時間: 4分

 ブログの「私の気功法」で書いた”気功”は現在 私たちが行っている”気功”の事です。

「私の気功法」の”気功”では、世の中には全く同じ人がいないのと同様に”気功”は する人によってその方法や考え方も異なりますし、異なるのが自然だと考えます。


 私の愛読書に宮本武蔵の書いた「五輪の書」があります。

他の武蔵が書いた「独行動」その他、武蔵の研究者の人達が書いたものを読んでみて「武蔵に教えを受けた人達の実際の戦い方や考え方は個々人 様々で、武蔵と似ている人は余りいなかったんだろうな。」と思いました。


武蔵に教えを受けた人達は、武蔵に似た戦い方や動き・考え方をする人から似ても似つかぬ人まで様々で、他の流派の人が武蔵達の動きや考え方を見聞きしたら随分と戸惑ったかも知れません。

しかし武蔵はそれを良しとした、それが自然・当然だと考えていたのだと思います。


また、武蔵は自分が「兵法」を指導している人達(武士・百姓・町人)を自分の弟子とは考えていなかった様です。普段は弟子ではなく、自分と同等かそれ以上の存在として対応していた印象を受けます。


「五輪書」の中で士農工商(身分)の事を書いていますが武蔵は身分など大して気にしていませんし、武士が一番上に立つ存在などとも考えていません。


むしろ「他の身分の人達は自分の職能、道を心得てそれに励んで生きているのに今 武士はいったい何をしているんだ 武士とは何なんだ」といった事を少し焦り気味に書いています。


武蔵は自分の「兵法」は剣や剣術にとどまらないもっと普遍的なモノだと言っています。

事実、絵画や彫刻、武具の製作は有名ですし、町割り(街の設計、造営)や造園なども手掛けています。


「私の気功法」の”気功”は武蔵の「兵法」とよく似ているところがあります。

武蔵は自分の「兵法」は「利方」だと言っています。


「利方」というのは、毎日の生活や人生を過ごす上で得になる事・方法の事です。

”気功”もそういう意味では「利方」です。


 当然ですが、武蔵の剣術は現代の剣道等とは随分異なります。

「五輪書」が書かれた時代には剣術の「道場」もかなり出来ていたようですが、武蔵が剣術での戦いを想定する場は屋内なら襖や戸障子 鴨居 床の間…などのある一般の家屋、屋外なら普通の道 泥田 ぬかるみ 砂利道などの野外です。

「五輪書」を読むと「道場」的な場所での習練は殆どしなかったのではないかと思います。


小説や映画、肖像画などの武蔵を見ると孤高で近寄り難い人のような印象を受けますが実際の武蔵はそうではなく、友人も多いし穏やかでユーモアもあり、おしゃべりも良くする人で弟子達にも随分慕われていた様です。


生涯お金に不自由する事はなく、床の間にお金の入った袋を幾つもぶら下げておいて修行に出たり帰省する弟子に「何をするにもまず必要なのはお金だから。」と言ってその袋を渡していたとか。


さすがにこれはお話でしょうが、軍鑑(司令官の補佐・相談役)として「島原の乱」に出陣する際、馴染みになっている下級の遊女が彼女の肌着で縫ってくれた布を旗指物の旗にして背中に差し遊女屋の主人、遊女一人一人と挨拶をし乗馬して見送る皆に右手を高々と上げ揚々として島原に向かったという話もあります。


武蔵は人を指導する時、初心の人はこの動き、次の段階にまで来たからこれ、複数で並んで同じ動きを習練する等といった事はしていません。


個人個人その人の習い易いところから(当然、人によって様々)始めると言っており奥儀や秘伝など無いとも言っています。



 この考えを気功に置き換えて考えてみると、"気功”をしていて 他の人達の気功を参考にするのは良いのですが、自分のする気功と比較して考えたりするのは効率的では無いという事だと思います。


"気”を出す、送る、循環させる"気功”は他の人のそれと共通の部分はありますが、習練していくうちに一人一人それぞれの、その人固有の「気功」になって行きます。


親しみやすい武蔵?の一方で 最晩年に書かれた「五輪書」の中には 「人を斬り殺すときには、、」とか 「ただただ(相手が)死ぬ様にと太刀を振るう」 等といった物騒で生々しい他の伝書の類には見当たらない様な文章もあります。


宮本武蔵という人は 普段はあまり人には見せなかったでしょうが 死ぬまで「危ない人、牙を研ぎ続けていた人」でもあった様です。 


 今回ブログを書いていて"気功”をする時には優しく楽しく行うのが良いと思いますが、

こと 自分と”気功”に関しては武蔵の「五輪書」的でありたいと思いました。

  



 

   

 
 
 

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